芸能界|セールス戦略としてのパッケージ

タレントになりたい!売り込み戦略としてのパッケージ

「注目されればもっともっと力が発揮できるはず」

「なぜか、なかなか書類審査が通らない」

一度でもそう感じた方は、ぜひ続けてこの記事をご覧ください。

 

戦略としてのパッケージ

 


 

1、タレントとしての「パッケージ」とは何か

たとえば、新しいスマートフォンを選ぶとき、あなたはまずどこに目がいきますか。

店頭にずらりと並べられたたくさんの機種の中で、他とあまり変わらない無難なデザインで、見た目でわかる特殊な機能もないまま、ほかの機種にうもれてしまっていては、お客様に素通りされるだけです。

あなたという「タレント」が、たとえ才能にあふれていても、お客様に「立ち止まって、手にとって」みてもらわなければ、才能という中身を見てもらうことはできません。

そこで、一目でわかる「キャラクター」というパッケージ(外見)を工夫することで、これまでは素通りしていたお客様に「立ち止まり、手にとって、ためしてもらう」ことにつなげる。というのも重要な戦略のひとつなのです。

「人は見た目が9割」という著名な本があります。現代のあふれ出る大量の情報社会の中で、人はいかに効率よく情報を選び、判断するかが重要視されます。そんな中でこそ、「目を引くデザイン=キャラクターがたっている」ということは、大きな武器になるはずです。

 


 

では、次にそれぞれのタレントにとって、どんなパッケージを持つことが効果的なのかを、考えてみたいと思います。

まずは、パッケージのタイプの話から。

2、「パッケージ」のタイプ

「キャラクターをつくる」と、ひとことにいってもプロモート戦略は、そう単純ではありません。しかしパッケージのタイプとして考えるならば大きく分けて二つのタイプがあります。

一番のセールスポイントを、ストレートに強調する。

  • たとえば、強面の顔を活かしてとにかくワイルドさを出す。
  • 気弱だけど、人が良さそうなキャラクターを前面に出す。
  • どこから見ても体育会系の熱い人にしか見えない。

などなど、外見的にも内面的にも作りやすくて、自分で自信の持てる部分を前面に押し出す「ストレートタイプ」です。

このタイプのメリットは、ニーズが多いキャラクターさえ作ることができれば、使ってもらえる確率は高くなります。ただし、パッケージと中身が「そのまま」過ぎて、仕事の幅が広がりにくいのがデメリットです。

たとえば映画の予告編でワクワクして見に行ってみたら、予告編で見た部分が面白い部分のすべてだったら、ちょっと物足りなく感じてしまうこことがありますよね。

 

あえて一番の武器をかくして、ギャップを演出する。

  • 清楚な外見を強調しておいて、弾けるテンションをおりまぜてみる。
  • 闇をもっている個性をしていながら、話してみたらものすごく明るい。
  • どうみてもポッチャリ・もっさり体型なのに、キレッキレの動きをこなす。

こちらは、あえての「ギャップ演出タイプ」です。ギャップを演出することで手に取って試していただいたお客様に、プラスアルファの価値を見ていただけます。映画の予告編で見た部分以上に、予想外の面白さがいっぱいあれば「また観てみたい」という思いにつながっていくことになります。

ただし、パッケージを裏切ってしまうような内容であれば、面接オーディションの合格率が低くなることになりますし、タレントとしての信用度にかかわるので、パッケージ通りの表現力はもちろん、プラスのギャップを出すという実力が必要になります。


 

ここまで書き進めてきましたが、ここでパッケージをつくるうえでの「一番大事なこと」について書きたいと思います。

それは、自分以外の人から見える、自分自身の「本当のキャラクターや武器」を客観的に見極めること。

そこを見間違えてしまうと、自分という作品の「大失敗な予告編」をつくってしまうことになるのです。

 

自分の「本当のキャラクター」と「武器」と「実力」の3つを見極めたうえで、あなたに合ったパッケージを探して、ぜひ、お客様にとって「最高のプレゼント」になってください。

 

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。




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