俳優|感情コントロールの技術

タレントになりたい!俳優|感情コントロールの技術

「俳優の魅力ってなんですか?」

と聞かれると、それはそれはひとことで言いあらわせないほどいろんな魅力がありますよね。

たとえば・・・

「出演作品を観た方から、『元気が出ました!』と、言ってもらえた」

「カーテンコールで浴びた拍手がきもちいい!」

「みんなで作品をつくりあげ、完成した時の感動が忘れられない!」

 

どれも、わかります。

そして、俳優自信としての楽しさを語るうえで多いのが、

「自分以外の、いろんな人になれるよろこび!」

 

自分が好きな人も、自分が嫌いだっ!ていう人も「自分以外の人に変身してみたいっ!」って願望ありますよね。

そこで今回は、「自分以外の違う人格になる」ためのアプローチ方法についてお話します。

 

役ごとに全然ちがうキャラクターになっている俳優さんっていますよね。 本当に上手いと思います。

でも、たとえ衣装を変えたり、髪型を変えたり、メイクを変えたりしても、中身(性格)が変わらなければ、違う人になったとは言えません。 本来なりきるべき役のモノマネをしているにすぎませんよね。

「違う人になる」ということは、なにかひとつの出来事に対して、「役としての感情が湧き、役として感情が動く」ということです。

普段の自分なら、こんなシチュエーションでは、弱気になって何も言えないけれど、役の自分なら強気になって怒っちゃう! ということもあるでしょう。

いつもの自分なら、何の感情もわかないような光景に出会っても、役としての自分だと、涙があふれて止まらない。 なんてこともあるでしょう。

自分自信にはない気持ちになる。そんな場面に必要になのが、自分自身の感情のコントロールなのです。

そして「感情のコントロール」をするには、いろんなアプローチ方法があります。

たとえば、登場人物の性格や生活をとことん掘り下げて考え、体験して、私生活から役になりきる「徹底的な役作り」をするというアプローチ法。

あるいは、普段から感受性を磨きこみ、現場においてものすごい集中力をもって感情を呼び起こすアプローチ法。

ただし、この二つはいづれも「普段の生活を削るほどの時間」や「生まれつきの感受性」が必要ですので、だれでもができるものではありません。

そして現在のスピード感のある現場に対応していくためには、もっと他にも感情のコントロールができるアプローチ法や技術を、身に着ける必要があります。

そこで筆者が実践する感情をコントロールする技術とは、

「感情に合った、入れ物づくり」をする。という技術です。

「泣く」という感情を呼び起こしたい場合。 泣きそうになったときには、自分の体がどう変化しているかを思い出してください。 ちょっと鼻孔が広がって、熱い息がもれますよね。呼吸がちょっと荒くなって、眉が下がり、泣くまいと下唇をかんだりします。

人の体はその感情に合った形(入れ物)になると、分泌物が湧き出て、感情自体が沸き起こってくるものです。 たとえば、泣きまねをしているうちに本当に泣きたくなったり、叱るつもりで大声を出したら次第に興奮してきて、怒る感情が止まらなくなったりするのと同じです。

これを利用して、「感情をつくろうとするのではなく、入れ物を緻密につくることで感情のほうから湧いてくるようにする。」 というアプローチ法です。 このアプローチは、普段の観察力と肉体の訓練によってできる方法です。

結び

アプローチの方法は一つではありません。ぜひ自分に合ったアプローチ方法を見つけ、いろんな人になって、感情という海の中を自由に泳いでみたいですね。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。




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