売れる子役の共通点|親のパターン~所属事務所まで

タレントになりたい!売れる子役の共通点

ベテランの俳優さんから、たまにこんな言葉を聞きます。

「子役と動物には勝てない」

子供と動物を一緒にする。という問題はさておき、ベテラン俳優がどんなに良い演技をしても、共演する子役と比べられたら、かなわない。というのが芸能界での通説なのです。

そんな芸能界には、周期的に子役ブームがおとずれているのは、みなさんもご存じのとおりです。

そのときどきの時代のニーズに合った名子役たちがデビューし、子役がいなければ成り立たない、今でも心に残るすばらしい作品が生まれてきました。

そんな作品にふれてきた方の中には、わが子も芸能界に入れてあげたい。子役にさせてあげたい。と思う方もたくさんいらっしゃることでしょう。

そこで、今回は私が現場で見てきた「売れる子役」の共通点について書いてみたいと思います。




2つに大きく分かれる「親」のパターン

「子役」というのは、文字通り本人は子供ですので、はじめから本人の強い思いで芸能界入りするパターンというのは、あまり多くはありません。物心つくまえから芸能界入りしたり、親に進められて芸能界入りしたのち、人前で表現する楽しさに気づき、ついには「本人の意思で活動する」というパターンが多くなりがちです。

なので「子供を芸能界に入れてあげたい」と考えた「親」とも、スタッフや共演者は現場で接することになるのですが、その「親」のタイプがまず大きく二つに分かれます。

一つは、「言葉使いや演技も厳しく指導する、プロデュースタイプ」。そしてこのタイプの親をもつ子役は、キチンということを聞いてこちらの要求通りに応えてくれる。使う側とすれば、安心して起用できる子役です。

そしてもう一つは「現場に入ればすべて本人にまかせちゃう、おおらかタイプ」。このタイプの親をもつ子役は、自由奔放なうえ感性優先で動きますので、控室や待ち時間中は少々手を焼いてしまうのですが、感性が豊かな子役です。

かたや、普段から親に厳しく指導されもともとルールを守れる子。かたや普段から自由奔放に遊んでいる子が現場の緊張した空気感を感じ取り、いうことを聞く。



タイプは違えど、どちらも「お仕事」というときにはいうことを聞く。守らなければならないルールは守る。

本題です。

「売れる子役の共通点」一つ目は、

「ルールを守れること」


そして、もともとどちらのタイプも、いくつものオーディションを「勝ち抜いてこの現場にやってきた」子役たちですから、ディレクターからの「演技スタート!」の合図で、抑えられてきた感情をここぞとばかりに解放して、まったく計算もなく「子供らしさ」を出してくるのです。

「売れる子役の共通点」二つ目は、

「子供らしさがある。ということ」

子役なのだからあたりまえと思うかもしれません。

しかし想像してください。あなたが、いざ出演の現場という緊迫した状況で、「あなたらしさ」を簡単に出せるでしょうか。子供なりにプレッシャーのかかる状況で「子供らしさ」が簡単に出せるでしょうか。

しかしながらこの「子供らしさ」こそがどんなベテランでも出せない、見る者の本能をくすぐる魅力なのです。

これが私の見てきた、売れる子役の共通点です。

子役にたいして、現場が究極に求めるもの。それは、

「ルールを守って、子供らしい奔放さを出せる子役」

これこそが、売れる子役の共通点です。


ここまでは、本人の素材についての共通点を、書いてきました。

そして、もう一つ。

売れる子役になるための重要なポイントをご紹介します。

子役の所属事務所の選び方


子役が所属できる事務所はどんなところがあるのか。どんな事務所に所属すればいいのか。

これには、本人やその家庭の教育方針に合っている事務所かどうか。

そして、入所費や管理費などの費用がかかることも多いので、非常に悩ましい問題です。

今は、インターネットでもたくさんの情報があります。しかし口コミや所属者のリアルな声が聞ける場所は限られています。そこでいくつか代表的な例をご紹介します。

現在所属人数が多いプロダクションとしては、芦田愛菜さんや、鈴木 梨央さんが所属する「ジョヴィキッズ」や、鈴木福くん・小林星蘭さんなどが所属する「テアトルアカデミー」などが有名子役プロダクションです。高校野球にたとえるなら、トーナメント出場の常連学校です。しかし、所属人数もかなり多いため、試合に出場できる「レギュラー」になるための競争率が、かなり高くなることも現実です。

少数精鋭の子役から発掘する事務所としては「スターダストプロモーション」や、「スウィートパワー」など。ただし、スカウトや紹介などがなければ所属することも難しい、難関のエリートプロダクションです。

ほかにも劇団系のプロダクションであったり、無名ながらもしっかりとしたプロダクションなど、都内ではもちろん、全国的にもかなりの数の子役プロダクションが存在します。


子役事務所に限らず、事務所によっては一度所属契約をすると数年の間、移籍や出演ができない契約になることもありますので、子役本人のペースや性格、そして家庭の教育方針や条件に合っているかどうかを、親の目と耳で十分感じ取り、事務所を選ぶことが大事です。

ここで私の、これまでの経験から出た持論は・・・

「事務所に所属するということは、姑(舅)さんが同居するお宅に嫁ぐようなもの」

参考の過去記事はこちら→「芸能事務所の選び方」

売れる子役の共通点。三つめは、

本人の性格と所属事務所の方針とがマッチしていること。


ここまでは、ほぼ大人目線のお話をしてきましたが、テーマの主役はなんといっても「子供」

どんなベテラン俳優さんでも口にする、冒頭の「子役には勝てない」という言葉は、時代を超えて生きている言葉です。

「子供」にかなわないのは、芸能界だけではないと思いますが・・・。




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