音楽業界そのものが、大きく、目まぐるしく変わっている現在「歌手としてデビューする」ための「今」を分析してみました。
ぜひ、自分に合ったデビューの方法を見つけるためのナビゲーションにしてください。
音楽業界の今どき
はじめは、売り出すサイドからみた音楽業界の今どきから。(そして歌手としての「今」につづきます)
みなさんもご存じのとおりデジタル機器や技術の向上と、インターネットやスマートフォンの普及で、大きく変わったことが2つ。
CD販売オンリィ→配信との共存へ。
CM広告やチラシなどでの宣伝→SNSでの告知・拡散。
まずは、CDを購入する層の人口減少と、CD販売オンリィから配信販売との共存になったことで、CDショップ店舗が減り、レコード会社のCD販売ルートや、システム自体が縮小されたり、改変されたりしています。
さらに、これまでは大手レコード会社に所属するからこそ可能だった、大掛かりな宣伝広告や、プロモーションDVDの製作などもSNSを使えば、ある程度個人でも発信できるようになり、大手レコード会社への依存度が変わってきています。
そこで、CD売り上げによる利益の分散化がおこり、これまではヒットしそうな歌手がいれば「レコード会社が費用をつぎ込み歌手をデビューさせる」というケースも、今ではほとんどみられなくなり、それにかわって現在はインディーズをふくむ「レーベル会社」や「歌手が自費」でCDを製作してから「大手のレコード会社と販売契約」をする。 または、出版・販売・配信までも歌手自身がプロデュースする、というケースにかわっているのです。
歌手としての今どき
つぎは歌手としての事情です。
「ボーカリストとして、アーティストとして、歌を聴かせる。」というスタイルだけではなく、動画の配信や曲の好みの分散化により、これまでにはなかったプロモート方法や、歌の表現スタイルが増えました。
たとえば、
個性的なダンスやビジュアルで注目される。
映画・テレビ番組・CMとのタイアップで、テーマソングとしての付加価値を持つ。
CGやボーカロイドとのコラボ。
などなど、無限といえるほどのプロモートスタイルが増え続けているのです。 つまり歌手としては、これまでは注目されることのなかった、無名の新人にスポットライトがあたるチャンスはますます広がり、あなたが芸能界に入るための入り口も無数にある時代になっているのです。
しかし、情報量が多くなりすぎて、どうやって自分に合ったスタイルを見つけ出し、それを活かしていくのか。 その方法が次のコーナーです。
今も、そして未来も「変わらないもの」
ここまで、音楽業界が大きく変わり、プロモートの方法が多種多様化したとしても売れるためには、今も昔も変わらないことがあります。
「いい歌であること」
歌手の世界は、いい歌をうたわなければ、いくら別分野で有名になった方であっても、いわゆる二世タレントであっても、自分で費用を出して宣伝につぎ込んだ場合でも、売れることはありません。 さらに、いくら技術を磨いて完璧な音程を出せたとしても「うまい」だけでは売れない世界でもあるのです。
「いい歌」には、技術的なうまさを超えた、聴く人の心をひきつける魅力があります。 いい歌とは、いつの時代にも聴く人の生活、思い出、人生観とともに心に残ります。 ということは詩やメロディで表現されている、その曲のストーリーや世界観と、それを表現する歌手がマッチしていることが「いい歌」のひとつの条件なのです。
そこで、まずはあなたという歌手のキャラクターや、曲が表現している世界観を見抜き、曲を聴いてほしい年齢や客層などのターゲットをしぼりこみ、そのターゲットに合った方法でプロモートしていくことが効果的なのです。
もうひとつのポイントは、プロモートの段階で必ず他と違うアイディアをもりこむこと。 むずかしく考える必要はありません。 アイディアとはこれまでにもあったものを、これまでにはない組合せをするということです。
私も歌やドラマが大好きです。 新しくて魅力のあるタレントを見つけた時は、うれしくてしかたがありません。
あなたもぜひ、これから出会えるファンの笑顔をめざして、アイデアをふりしぼってみてください!
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
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