芸能人になるには|3つの壁を越える|初級~中級篇

芸能人になりたい初級中級編

「壁」

というものは、どの世界にもあります。

かけ算の九九を覚える。鉄棒の逆上がりができるようになる。

などなど、わたしたちが物心ついたときから、何度も目の前に立ちふさがってくる「あれ」です。

そして、芸能人になるためにもやはり、たちはだかる壁が存在します。

ただし「家族の反対」という壁や、「学校や仕事との両立」という壁など、環境にかかわることは、それぞれの状況が違いますので、別の記事で綴りたいと思います。また、所属事務所を選ぶ壁というテーマについては、過去の記事「芸能事務所を選ぶということ」(←記事名をクリック)で綴っていますのでぜひご参考にしてください。

そこでここでは主に「芸能人になるための内面の壁」について書いてみたいと思います。

芸能人になるための3つの壁


1つ目の壁=「恥ずかしさ」

デビュー前の段階で、人前での自己紹介や、与えられた歌やセリフ、演技などを人前でさせられたときに、「恥ずかしくてできない」と、思ったことはありませんか。恥ずかしさを克服しているタレントからすれば「与えられたことを人前で演じることが恥ずかしいならもともと芸能人に向いていないのではないか」と思いがちですよね。

しかし、この「恥ずかしさ」という感情は前例のように単純に表向きで見えるものだけではありません。たとえば、演出者からのダメ出し(表現方法を変える指示)を受けた後言い訳をするのも「恥ずかしさ」という気持ちが複雑に影響している結果です。

芸能人というのはアート(芸術)の表現者です。アートとは自分の考えや生き様(いきざま)をさらけ出すことに他なりません。

さらけだせば当然「いいな♡」と思う人もいれば「反対だ!」と思う人もいます。つまりは「いいな♡」と思ってもらえたということは、あなたの生き様に「いいな♡」と思ってもらえたに等しい。「反対だ!」という意見は、あなたへの全否定とも受けとめられる意見なのです。

そんなふり幅の大きい「芸術の世界」に飛び込び、それを職業にしていこうと思うなら、ひらきなおって恥をかくことも仕事の一つと思えるかどうか。お客様を喜ばせるためなら恥をかくことぐらいなんでもないと思えるかどうか。

自己犠牲の先にあるアーティストとしての本当の悦びを想像し、一瞬でも体感した「やりがい」こそ1つ目の壁を乗り越えるためのエネルギーになりえるのです。

 


2つ目の壁=「できているつもり」

1つ目の壁「恥ずかしさ」を克服した場合において、次なる壁がこれです。

「できているつもり」

この壁が非常に乗り越えづらい理由があります。

「壁そのものが見えない」こと。

いくら周りからの指導があっても自分自身は「できているつもり」なので、修正する気もなければ修正する方向もわからない。

これを克服するためには、まずは壁を見つけることから始めなくてはいけません。

では、壁を見つけるためにはどうすればいいのか。

壁が見えない場合の共通点は、自分が客観的に見えていないというところです。

壁が見えていない場合に限って「自分を撮った映像は見た事がない」「自分が演じているところを見ようと思ったことがない」という場合が圧倒的に多いのです。

否定的な意見こそ受け入れる度量(心の容量)を増やし、自分の映像や録音記録を確認し、自分以外の良質な作品と比べてみる」こと。
これを続けることが、まだ自分では見えていない壁でも超えられることにつながるです。


3つ目の壁=「成長の壁」

ある程度技術も実績も出てきた場合に立ちはだかるのが3つ目の壁

「成長の壁」

今は誰もが認める技術を持っていても、時代の流れとともに芸能界のニーズも環境も変わってゆきます。

そんな中で「自分はこれで成功してきた」「自分はこれでいい」という思いこそが成長を妨げる「壁」なのです。

 

芸術の世界、スポーツの世界、ロングセラー商品、さらには政治の歴史をみても、長期にわたってトップを走ってきたものは、一様に「危機管理に敏感」であることと「変わることを恐れない」ということについて共通しているのです。

「あきられない」ことを「あきらめない」

これこそが、成長を止めないために忘れてはならないポリシーだと私は思います。

 

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。




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