黒沢あすかさんを始めて見た衝撃
私が初めて黒沢あすかさんという存在を知ったのは、2004年製作の映画「火火」(ひび)という作品でした。
私は当時、その作品には、スタッフとして関わっていました。
田中裕子さんなども出演(主演)されているその作品の中で、ひときわ存在感を放ち、鮮烈に印象に残ったのです。
この「火火(ひび)」という映画は、実在の女流陶芸家で、自身のお子さんの闘病経験からドナー登録制度を立ち上げた女性の物語です。その作品では、田中裕子さんが演じる陶芸家の弟子になりたくて押しかけてくる女性の役でした。
登場シーンでは、黒沢あすかさんが演じる女性が、なんともたよりないキャラクターで、厳しい陶芸家の世界からすぐに逃げ出すのではないか。と、思わせながら、実は芯は強くて、田中裕子さん演じる陶芸家や、陶芸そのものへの情熱も強く持っている役でした。物語が進むにつれて成長していく演技が見事なのですが、圧巻は、陶芸家になることの自分への強い決心と、入院している師匠の子供への思いやりから、いきなり坊主頭になってくるシーンです。あんなにも衝撃的で効果的でドラマティックな坊主頭は「レミゼラブル」のアン・ハサウェイさんくらいしか見たことないです。
しばしば芸能界では、「体当たり演技が凄い」とか、「命を削る曲だ」という表現をされますが、そもそも演技とは「体当たり」なものであり、芸術とは「命を削るもの」であると思っている私としては、ときとして物足りなさを感じていました。そんな時に黒沢あすかさんという演技や役作りにかける強い信念をもっている女優の存在を知った時から、大ファンになり、アーティストとして尊敬し続けています。
ところが黒沢あすかさんという方は
役作りや役への入り方が凄すぎるため、役ごとに「別人か?」というぐらい「人が変わる」ためファンである私でも出演されていることを知らずに不意に、出演作品を見たときに「この人素晴らしい演技してるなあ・・・」と思い、改めて見ると「黒沢あすかさんじゃないですか!」と、幾度なったことか。これこそが、役者の目指す道であり、見習うべきことだと強く思うのです。
そしてもう一つの黒沢あすかさんの魅力は、そのお人柄。はまり役である、闇や影を持った凄みのある役からは想像もつかない、チャーミングなひとであり、家庭人としても魅力いっぱいです。とてもその魅力を書ききれないので、ぜひブログなどもご覧になって、そのお人柄にふれてみてください。
<主な出演作品>
どの作品も黒沢あすかさんが輝いています。
映画『六月の蛇』
https://youtu.be/5RGNkVPZ53k
– りん子役
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– 牛尼瑞香役
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– 村田愛子役
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– 鈴木文江役
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– 田尻絹江役
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– 岡田三右衛門の妻役
https://youtu.be/0cUtOR-DL1A
関わるだけで作品が「生きる」。最も尊敬するすばらしいアーティストです。これからも応援し続けます。
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