俳優になるには|これまでと同じレッスンでプロになる方法

俳優になるには|タレントになりたい!|HOLLYWOODACTOR

「なぜ、いつまでもたっても売れないのでしょうか」

「プロの俳優になるには、どうすればいいのですか」

「落ち続けるオーディションに、受かる方法はありますか」

そんな伸び悩みの方に、普段からアドバイスしている内容を、まとめてみました。

 

一週間の練習時間について

私は、「俳優としてプロになりたいのに、なかなかなれない」という方からの質問に対しては、まずその方の一週間の練習時間を聞いてみます。そうすると、ほとんどの方の練習時間が「圧倒的に足りない」場合が多いのです。

アマチュアとしての趣味なら、週一回や二回ぐらいのレッスンのみで十分です。しかし、プロの俳優になるならばそんな練習量では全く足りません。

想像してください。プロのスポーツ選手や、オリンピック出場を目指す方が、どれぐらいの練習をしているか。おそらく毎日練習しているでしょう。

そう言うと、大体の方は「そうは言っても、これ以上コーチ代を払うお金も無いし、学校や仕事を休むわけにもいかない。」と考えます。つまり、週に1回か2回通ってるレッスンを増やすことはできない。と考えます。

実はその考え方こそが、プロに俳優になるためには、越えなくてはならない壁なのです。

 

レッスン場は練習の場ではない

けっして「お金をもっとかけるべきだ」という話ではありません。練習方法を変えるだけなのです。

というのも、「レッスン時間は増やせない」と思った方は、レッスン場での稽古が、練習と考えているのではないでしょうか。しかし、プロを目指す俳優にとっては、コーチやクラスメイトの前で表現する場というものは、たとえレッスンスタジオであっても、それは練習でもレッスンでもなく、練習の成果を見せる「発表の場と考えるべき」なのです。

では、いつ、どこで練習するのか。スポーツ選手に置き換えて考えてみましょう。

冒頭では、プロスポーツ選手を目指す場合には、「毎日練習している」と書きました。それは事実でしょう。ただ、プロスポーツ選手を目指す場合でも、毎日コーチがついて指導してもらえるわけでもなく、毎日相手がいる実践的な試合ができるわけではありません。

しかし、「プロになる!」あるいは、「オリンピックに出る!」という目標を持っている方というのは、空いている時間を使っての、基礎トレーニングや、肉体訓練はもちろん、食事をしている時や、移動中の電車の中でも、次の試合についての研究や、今の自分の課題について考えているものです。これが、普段から練習している選手と、コーチがいる時以外は練習していない選手と大きく成果が分かれる要因です。

これを俳優に置き換えるならば、技術力を落とさないための基礎トレーニングや、表現力の幅を広げるための肉体訓練は当然です。さらに身体を使うことだけが練習ではなく、次のレッスン用の課題作品や、次の出演作品について、1日24時間考え続け、より深く掘り下げて考え、「より良い演技」を目指す練習をしているかどうか。レッスン場を発表の場(スポーツでいうならガチンコの練習試合)と考えられるかどうか。これが、プロになれるかどうかの大きな分かれ道なのです。

練習量の差はどう出るのか

先程から度々、スポーツ選手に置き換えて書いていますが、スポーツの場合は、練習量の差が、勝敗などで明らかに成果が出ます。では、俳優の場合は練習量の差は、どのように出るのでしょうか。

まず、成果を出すために一番大事なことは、「練習内容」にあります。それは、与えられた課題という、具体的な一つの作品の中の、それぞれの役の演技プランや、アイディアを考え続けること。そして、考え続けた演技プランで発表して反応を受け止めること。

「そんなことなら、今までやってきた。」と、感じる場合はもう一度思い出してください。1日24時間それを考え続けてきたでしょうか。セリフを覚えて、なんとなくセリフの言い方を考えて、動きもある程度イメージしただけで終わっていませんか。

そんな薄っぺらい演技で満足している間は、プロとしての俳優にはなれません。

「でも、練習した作品に出ることはほとんどないし、オーディションの課題でもないのに、そんなことが成果につながるのかなぁ。」と思う方もいますね。

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おっしゃる通り、プロの俳優の出演現場というものは、毎回違う作品に対応しなければなりませんし、その上、24時間考え続けた演技プランも、現場でのディレクターのひとことで、その場で作り直さなければいけないのです。

そのような、いろんな要因で目まぐるしく変わる状況で、現場の要求に応えて、柔軟に演技力が発揮できるかどうかが、プロの俳優かどうかの判断基準です。それは普段の練習で、どれだけ多くの演技プランを考え、実践して手応えを経験してきたかによってかわるのです。この練習をしていない俳優は、考えてきた演技プランを変えられると対応ができなくなり、なんとか対応してもクオリティの高い演技などは出来ず、演出家の演技指導や、編集などの助けでなんとかなっても、二度と出演依頼は来ません。

ところが、普段から多くの演技プランの蓄積をしている俳優は、とっさの状況にも対応して実力を発揮するだけでなく、その場で新しいアイディアまでも考えつき、監督の想像を超えた、良い演技をすることができるのです。

最後に。

プロの俳優になれる条件とは

これまで書いてきた内容を実践できたとしても、報われるかどうかは誰にもわかりません。しかし「実践しなければ報われるはずがない」のが芸能界です。

そんな未来の見えない世界に、すべてをかけて挑戦できる才能こそが、プロの俳優になれる条件なのです。

 

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。




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