「演劇」という芸術。
劇場という限られた空間の中で、これまでどれだけの「宇宙」が創られてきたことでしょう。
演じている俳優の目に映し出されるものが無限であるならば、これからも劇場で創りだされる世界は無限であるといえます。
俳優の肉体には、「向こう側」の世界で生きている「役」が乗り移り、その身体は恐山のイタコのように、向こう側の世界と客席とをつなぐ媒体(ばいたい)となるのです・・・。
ちょっとむずかしい世界に入りかけましたが・・・
私は「芝居」が大好きです!
そして芝居を観るときには、役者さんの「演技」を楽しんでいます!
そこで今回は、私がこれまで観てきた演技の中で、とくに忘れることのできない演技をみなさんにもちょっとだけ、ご紹介したいと思います!
創りあげた「別人格」の媒体(ばいたい)となり、「別人格」をどう表現してお客さんに伝えるのかが、それぞれの俳優さんの感性と技術の見せ所のひとつです。
そこで、はじめにご紹介するのが、劇団「柿喰う客」の『無差別』という作品。
この劇団、どの作品も全編が「見事な演技の詰め合わせ」なのですが、その中でもこの作品の「七味まゆ味」さんという女優が演じた「産まれたての赤ちゃん」シーンがお気に入りです。
<下の画像をクリックしていただくと直前のシーンからユーチューブ動画がスタートします。>
私は、この作品を劇場で観劇して感激したのですが、その時から数年の時を経て動画で見直すと「この役者さんは、この時こんな演技をしてたのか!」と、あらためて感心と感動が湧きあがります。
演劇人としても勉強になることがたくさんあります。
こちらが劇団「柿喰う客」のHPサイト↓
そして、そんな劇団の映像がまるっと拝めてしまうアプリがこちら↓
このアプリで観て、面白さを実感。・・・からの→劇場へいって観よう!
人は芸術にふれるとき、そのできあがった作品の奥に透けて見える「修練(しゅうれん)」をも感じとって、「次の作品も観たい」と思うのではないでしょうか。
当時(2000年)、惜しまれつつ解散をした劇団「惑星ピスタチオ」。
演出の西田シャトナーさんと、座長の腹筋善之介さんをはじめとする俳優陣が創りだした「パワーマイム」や「スイッチプレイ」という手法。
度肝を抜かれました!
その劇団の俳優であった佐々木蔵之介さんが、客演で出演された作品のワンシーンで演じられた、伝説の名演技が、この映像です。
鍛え抜かれた身体と、どれだけ練習しているのかわからないほどの技術をもって、成し得る一人で戦う6分間。
当時、革新的な演出・演技手法で今なお語り継がれる劇団「惑星ピスタチオ」の演技は、解散した今では劇場で観ることはできませんが、芸術作品の映像を得意とする動画サイトがこちら。みなさんご存じ「ニコニコ動画」です。もちろん「惑星ピスタチオ」の動画も観られます。ぜひご覧ください。
<↑一般登録の入り口もあります>
マニアックな演技シーンばかりですみませんでした。
これからも、演劇人として、観劇客として楽しんでいきたいと思います。
いつの日か、このブログを読んでいただいてる方とも芝居のお話ができる日を夢見て、本日はここまで。(幕)
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
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