これを読んでいる方は「歌手になりたい」「俳優になりたい」「芸能人になりたい」「アーティストになりたい」という思いでいることでしょう。
しかしながら、日々つのる思いを実現するために、コーチや、スタッフの指示通りにやってみたら↓
叱られる(しかられる)
何回、言われた通りにやってみても↓
叱られる(しかられる)
それならばと、自分なりに考えて、新しいことに挑戦してみたら↓
やっぱり叱られる(しかられる)
そんなイヤになってしまうような経験はありませんか?
そうです。人には、そして、アーティストには、何をやっても叱られる時期があるのです。
「そんな環境から抜け出したい!(マジで)」
と、思っている上昇志向のあなたに、今回は、今のあなたの環境を変えるたった一つの方法を、伝えます。
まずは答えから。
それは、
アーティストとして自立すること
↑これができれば、今抱えているモヤモヤがすべて晴れます。
しかし、この答えを聞いて「いやいや、自立ならとっくにしてるよ!」という方がいるなら、自分自身に問いかけてみてください。
「アーティストとしての自立とは、具体的にどういうこと?」
これが明確に説明できるあなたは、すでに自立しています。
もし、少しでも自分の答えに疑問や不安が残る方はぜひ、この記事を読み進めてみてください。
自立することの必要性
芸能人や芸術家というものが、偶像化・神格化されていた時代では、本人自身が持っている内面の個性(パーソナリティ)というものは、あまり重要ではなく、プロデュースされたイメージを保つことこそが重要でした。
しかし現在の、SNSがアーティストにとって重要な発信ツールとなる時代では、アーティスト自身の考え方や個性が、良くも悪くもかなり影響を持つことになります。
つまり、あらゆるジャンルのアーティストにとって、「セルフプロデュース力(りょく)」が求められる時代なのです。<「セルフプロデュースとはなにか」についての詳しくは、過去の記事「セルフプロデュースとは|最新プロモートの方法」でも具体的にご紹介していますので、そちらもあわせてご覧ください>
そして、この「セルフプロデュース」で成功しているアーティストに共通しているのが「自立していること」なのです。
自立することのむずかしさ
ここで、この記事のタイトルでもある「何をやっても叱られる人」について、お話をします。
実は、「何をやっても叱られる人」に多いのが、「自分は自立しているつもり」という勘違いです。
自転車に乗って颯爽と、街や山道、ダウンヒル(下り坂)や急カーブ、でこぼこ道や上り坂をすいすい駆け抜けていくのを「自立している人」にたとえるならば「自立できていない人」は、補助輪のついた自転車に乗っているようなもの。
自分では颯爽と走っているつもりでも、実は倒れかけたら補助輪が支えてくれて、倒れるのを防いでくれています。でも本人には補助輪が見えないため、自立していないことに気づけないのです。
そして、自分の行ってみたい方向にハンドルをきると、いつものように「そんな方向に行っちゃダメ!」と叱られて、後ろの荷台から伸びている保護者用ハンドルで、強制的に安全な道に戻されてしまうのです。
これが、「何をやっても叱れる」原因です。
そんな人が環境を変えるには、まずは自分が補助輪付きの自転車に乗っていることを自覚することが第一歩。
「アーティストの自立」とは何か
それでは次に、ここまで例えてきた「補助輪とは何か?」ということや、「補助輪の外し方」について話を進めます。
補助輪というのは右側と左側の、両側についています。
どちらかの補助輪が、はずれたとしてもバランスがとれずに、どちらかに倒れてしまうものです。
アーティストにとっての補助輪の片側とは、アーティストとしての芸術性・集中力・自己顕示欲・技術的な向上心・表現することに妥協しない執念といった、まさに芸術面にかかわる領域です。この芸術性を持っていなければ、そもそもアーティストではありません。
では、もう一つの補助輪とは。
それは、プロとしての経営的な考え方であり、利益計算・計画性・自分という商品の客観的な見方・リスク(危険)を考える危険予知・プロジェクトへの巻き込み力といった、芸術面とは正反対にある考え方のことです。
しかし、アーティストによっては「芸術面さえ持っていればよいのではないか」と思いがちですが、偏った(かたよった)考えをしてしまうことで、利益以上の投資をして損をしてしまったり、自分という商品を客観視できずに間違ったプロモートをしてしまったりしては、プロのアーティストにはなれませんし、今の時代に必要なセルフプロデュース力を身につけることができません。
とはいえ、経営面を考えすぎ、リスクをさけるあまりに消極的になりすぎれば、芸術としてのパワーも減りますし、怖くて何も発信することができなくなります。
この正反対にある両面の考えを、常にバランスよく考えて目の前の道のデコボコや上り坂や急カーブに応じて、絶妙なバランスをとり続けていくことができたときこそ、アーティストとしての「自立」ができたときなのです。
自転車を乗りこなせる人にだけわかるバランス感覚。これは簡単に身につけられるものではありませんし、言葉で表現できるものでもありません。今回の「アーティストとしてのバランス感覚」も、両面のバランスを常に考え続けて、何度も倒れてこそ身につく感覚なのです。
ぜひ「心の補助輪」をはずして、倒れることを恐れずにチャレンジしてみてください。
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