キリング・イヴを観て思う事|スタイリッシュな演技とは

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この春、WOWOWで放送の(最終回は4月23日まで視聴できます)、海外ドラマ「キリング・イヴ」にハマってます!

すでにご覧になった方は、あのとても印象的なテーマ音楽をBGに、この記事をご覧ください。(↓こちらから試聴できます)

アルバム10曲目の「We Are Unloved」という曲です

 

まだご覧になっていない方に、三行で説明しますと、「美しく冷酷な暗殺者と優秀な捜査官とのスリリングな攻防を描くスタイリッシュかつユニークなノンストップサスペンス。」

二行でいうなら

スタイリッシュかつユニークなノンストップサスペンス !

すいません。微妙に興奮してます。

このドラマ「キリング・イヴ」は、早くから海外で話題になっているドラマで、アメリカでは2019年4月7日より、すでにシーズン2の放送も始まっています。(なんとシーズン3まで撮り終えたとの情報も!)。主演のサンドラ・オー(Sandra Miju Oh) さんは、このドラマでゴールデン・グローブ賞テレビドラマ部門の主演女優賞にノミネートし、並み居る実力派女優たちを抑えて見事受賞を果たしました。

killingeve_tv_drama_Sandra Miju Oh

とにかくこのドラマ、新鮮で面白い。

世界各地で、現地ロケをしたとのことで、スケール感がちがう。さらに予想もつかない展開で、ストーリーに入り込める構成など、製作スタッフ・演出部・技術部さんの方々の、細部へのこだわりが、独特の世界観を生みだしていて、サスペンスなのに、何回見直しても楽しめる作品は、こうめったにありません。(※個人の感想です)

語りたいところは、たくさんありますが、このブログのタイトルは「芸能人になりたい」「俳優になりたい」人を応援するブログなので、今回はこの作品を「俳優」目線から語ってみたいと思います。

題して

キリング・イブを観て思うこと|スタイリッシュな演技とは




スタイリッシュって何?


スタイリッシュ= 「流行に合っているさま」 「粋な・スマートな」 「洗練されている」という意味で使われる言葉。

だそうです。 なるほど。

この中の「流行」というキーワードについては、前回の「新しい演技と古い演技の違い」という記事で、綴っていますので、よければそちらも読んでください。

今回は、その次の「粋な・スマートな」というキーワードについて考えてみますね。

「演技」というのは、「コミュニケーション」です。それでは、普段の生活の中でコミュニケーションをしているときに、「粋だ」「スマートだ」と感じるときって、どんなときでしょう。

たとえば、「粋」の反対は「野暮」。

コミュニケーションの中で、相手に対して、さりげなく察することができたときは「粋」で「スマート」。反対に察することができず、言わなくてもよい事や、余計な事をしてしまったときには、「野暮ったくて」「無粋」と感じてしまうことになりますね。

つまりは、「察することができる」ことこそ「粋」で「スマート」なのです。




スタイリッシュな演技


スタイリッシュな演技をする方法

killingeve_tv_drama_Jodie Comer

それでは、さきほどの「粋」で「スマート」な、感覚を作品中の演技に活かすには、どうすればよいのか。

そこで、もう一度この作品の魅力に戻ります。

このドラマの一番の見どころは、なんといっても、 犯人役のジョディ・カマ―(Jodie Comer)さんをはじめとした、出てくるキャラクターたちが、そろって魅力的なところ。

そしてもう一つは、

余計な説明セリフがないところ


もうお分かりですね。

「野暮ったくて」「無粋」な説明セリフがないんです。

これこそがまさに、今の、現代の、スタイリッシュなドラマの大きな要素なんです。

でもドラマにおいて、余計なセリフがなくて「察する」のは、実は、俳優の側ではありません。観ているお客様の側です。

かといって、観ている側が「察することができるよう」にと、もの凄くわかりやすく「今、わたしこう思ってます!」って演技をしてしまっては、「共感」や「反応」を生むことはできても、「察する」ことはできません。なぜなら、日常生活で、私たちが「察するとき」って、相手の微妙で繊細な表情の変化や、相手の状況から察するものだからです。

つまり、俳優側が「深くて繊細な役作り」をベースにした「リアルで緻密な演技」ができてこそ、観ている側が「察することができる」ようになるのです。

これがとても上手くできているのが、この「キリング・イヴ」なんです。

とくにおすすめのシーンは、 主演のお二人、サンドラ・オー(Sandra Miju Oh) さんと、 ジョディ・カマ―(Jodie Comer)さんが、二人で対峙するシーン(何回かあります)での内面の駆け引きや、葛藤には、圧倒されます。

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俳優を目指す方にとっては、宝箱のようなこの作品。

ぜひ、次の被害者として、ヤラレてみてください。




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